壁の柄、はいりました

2014年11月2日(日)

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壁に「はね」柄がはいりました。
今日は雨が降っていましたが、その壁を見たくて、中崎町へ行ったようなもの。
ドアを開けて覗いてみたり、窓の外から眺めたりして
長い間、壁を見ていました。

 

さあ、昨日の朝に巻き戻りますよ・・。

 

先に来ていた金谷さん、壁にいろんなタイプの「はね」を貼って壁を眺めてらっしゃいました。
「どれにしますか」と。

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かすれがいい感じだったり、くっきりシルバーがかっこよかったり、細い線が手描き感でててかわいかったり。

いや、迷う迷う~!

そこで気になったひとつ、近づいて見たら、柄のなかに木の枝みたいな細い柄がはいってる。
これ、どうやったんですか?描いたんですか?

「これです」
にこにこ顔でその道具を見せてくれました。

おほー、お、おほー、ふん、ああー、うんうん。
金谷さんは版画をされていたとか。なんでも版にされる・・・。

この「はね」で、いきましょうか・・!(興奮)
※何を使ったかはごめん言えない。

そこからは、前回同様、私は本を拭きながらチラッチラッと見ていました。

全体に柄がバランスよく配置されていく。
白い「はね」の上に黒い「はね」が重なり、黒い「はね」の上に白い「はね」が重なる。
壁全体が生き物のように変化する。

私はというと、本を拭いて、壁を見て、紙やすりして、壁を見て。
見るたびに印象が変わる壁を、目に焼きつけようとしていました。

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テッシュケースの蓋の紙を使って、加筆されている図。

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また数日して見てみて、微調整されるそうです。
職人だなあ~。金谷さん。
見るたびに好きになる壁を作る人です。

 

帰りの電車で、胸がいっぱいで食欲ないわー、と思っていたら
ソースのいい匂いがしたので
お好み焼きやさんに寄り、焼けるのを待っていると
店員の日系ブラジル人エミリオさんに
「何してるひと?」ときかれ、本屋、と答え
「どんな本?」ときかれ、短歌、5文字と7文字でつくる歌、日本人でも知らない人が多いです、と答えると
「ぼくのおじいさんはハイジンだった」って。
俳人?まじ?
日本の本(日本の本はむずかしい、いろいろ詳しい)を読めるようになるのが夢だとか。香里園の古本屋さんに通っているそう。

休憩中に金谷さんと話していたことをおもいました。
まずはその世界に身を置くことがだいじで、そうすればそういう出会いがある。深めていける。

今、もうすでに、本屋として出会っていく楽しさのなかにいます。

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単純でいて単純でいてそばにいて単純でいてそばにいて
~嵯峨直樹『神の翼』より~

人にあげたり、持ちすぎてボロボロになったりして、もう4冊目の大好きな歌集。
この歌、ぐっときませんか。

大切な日々を大切な歌に重ねて。

壁の柄、はいりました」への8件のフィードバック

  1. わんこ山田

    わあ!本当に想像を絶する「はね」!
    一枚、いちまい、どんな具合なのか見たくなってます~(^_^)/

    返信
  2. きくこ

    わんこさん、楽しみにしててください!
    なんか想像をかきたてられるんですよー。
    見て、ぜひ歌を詠んでください。うふふ

    返信
  3. きくこ

    きょうちゃん、見にきてね。
    はじめは棚と本だけあれば、って思ってたけど
    金谷さんとの出会いでこんな素敵になったよ。
    本屋を長く続ける覚悟でもある。

    返信
  4. 沙羅

    単純でいて…この歌最高ですね^_−☆

    琴線に触れたので久しぶりに歌が詠みたくなりました(笑)

    着々と進んでいる様子に楽しみでしかたない私です(*^^*)

    返信
  5. 葉ね文庫 投稿作成者

    沙羅さん
    ねー、最高ですよね。
    「神の翼」最高に好きな歌がいっぱいです。
    新しい歌集「半地下」もいま読みこんでいるとこです。

    沙羅さんの歌、また教えてくださいね。

    ありがとうございます!!

    返信
    1. 葉ね文庫

      Kassieさん

      ありがとうございます!(で、いいのかしら)
      楽しんでいます。なにもかも。

      返信

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