ゴールデンウィークの営業日のお知らせです。
1日(金)11時~21時30分
2日(土)11時~21時30分
4日(月)11時~21時30分
5日(火)11時~21時30分
良い季節です。
中崎町散歩ついでにお寄りくださいませ。
4月は話題の本をたくさん入荷しましたよ。
北大路翼句集『天使の涎』
岡田幸生句集『無伴奏』
中澤系歌集『uta 0001.txt』
千葉聡歌集『海、悲歌、 夏の雫など』
松村由利子歌集『耳ふたひら』
今日は、一週間じんわりと読み続けたこの本を紹介しますね。
新宿歌舞伎町俳句一家屍派、北大路翼『天使の涎』(邑書林)
驚きの2000句収録。
すごいのは、どれもおもしろいということ!
小説のように映画のように、3年間の歌舞伎町を無敵のヒーローと歩いてきました。傍観しました。
しんどい時に救ってくれる本なんてないと思っているけど
この本は誰かを救ってしまう可能性があるんじゃないかな。
しんどい時も、うっかり誰かは笑ってしまい、日常に潜むおもしろみに目を向けるのかもな、って。
誰も幸せになんかならない。
だから愛し合ふのさ。泣きながら走つた道を月がゆつくり
それぞれが勝手に鳴いて虫の闇
長き夜のシラスに一つづつ目玉
長き夜の長く起きてるだけのこと
肉まんのやうなうんこを霧におく
晴天。
こんな日は天国が近くにありさうだ。
でもここはどこなんだらう。
春の川また入院をするのかよ
春の雲は全部餃子だ焼いてくれ
一日中軽い目眩の中を春
好きといふ変な日本語春うらら
次の嚔をポケットティッシュは耐へられまい
東京行きの夜行バスに乗り、早朝の新宿を歩くのが好きです。
夜は歩きにくそうだから、カラス天国の町をカラスに遠慮しながら歩く。
次に行くときは、この句集をガイドブックがわりに持ち、
私が見ることはない世界を想像しながら歩きたいなー。