ある本

2014年8月31日(日)

こんばんは!
昨日は、京都の岩倉にあるKADOYA工房に行ってきました。
ある本を買うために。
出町柳から叡山電車に乗って。ちょっとした旅です。

そうそう、叡山電車。
みなさんご存知、ぐっと旅気分を味わえる素敵な電車ですけど
私、この電車の作法がいまだにわかっていません。
昨日も八幡前駅(無人駅)でふつうに降りてしまい、電車から車掌さんが猛ダッシュで降りて来られて、切符を回収して、また電車に戻られた。
降りる時に渡さないとダメだったんだろうな。。ごめんなさい。

八幡前駅からKADOYA工房までの道をゆっくり歩きます。
民家や(スー)
喫茶店や(スー)
子どもたちや(スー)
自転車や(スー)
ここでの日常を吸い込む。鼻の穴をまん丸にして吸い込む。(ハー)

身体じゅうに”のどか”が行き渡るころ、工房に到着。
ここ、おもしろいものたくさんあります。秘密基地みたい。
でもまっすぐに店の奥へ。
涼しい目をした店主が出てきてうっすらと笑い
「本、できてますよ。」って。

IMG_20140830_164000

『壽商店街』渡辺明(KADOYA書房)

はじめて読んだ時、これは私の話だと思いました。
内面がべろんと引きずり出される感覚。
長い間うまく包みこんでいたものを、
整然と並べられてしまった。
美しい文体が紡ぐ。生々しく。

小説のなかの商店街を歩いている感覚になったし、実際に歩いたことがあるのかもしれません。
小説のなかの品物を持っていたのかもしれない。割りなさいと言われた過去があるのかも。

とにかく私はこの本を読んだ人と話がしてみたい。
本屋になろうと思ったきっかけの1つ、大切な小説。

葉ね文庫に置くために、数冊仕入れました。

さて。
こちらの工房ではKADOYA書房として、本の出版もされています。http://www.cadoya.jp

店主はのんびりとぽつぽつと作品について話してくださる。
その言葉には「思う」とか「たぶん」とか、薄まるものが挟まらない。
ああ、この人も生み出す人だなあと、とても嬉しく、懐かしく感じました。

ある本」への4件のフィードバック

    1. きくこ

      あにき

      わー!ぜひーー!読んでいただきたいです。
      おもしろい本です。とても惹きつけられる。。
      まだ誰ともこの本についてちゃんと話したことがないので、とても楽しみです!
      (これじゃ本屋じゃなくただの本好きだ。。)

      返信
  1. のこ

    大丸のオープンカフェで聞いた、あの話の本じゃないよねぇ?どんな本かしら…
    気になるわ!

    返信
    1. きくこ

      のこちゃん

      その本だわ!!
      小粋なオーブンカフェで話したわ!
      ぜひ読んでーーー。

      返信

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